このレビューはネタバレを含みます
「親父が全て悪い」みたいなレビューが散見されるが、そういう結論にしてしまうと自分とは関係ない頭のおかしいオヤジの話となってしまい、勿体無いと感じる。
・なぜ父親が花音の親権を持っていたのか?
・作中で語られている通り教師の指導は適切だったのか?
・作中であえて描写されていない、店長が何かをしたのか、しなかったのか?
など、花音の死に繋がる遠因や直接の原因が親父の人間性だけという単純なものではなかった可能性が作中に示されている。
誰も悪くない(もしくは全員が少しずつだけ悪い)としても人は巡り合わせで死んだり、人生ぐちゃぐちゃになったりするから、そうなっても自分も他人も許せるように折り合いをつけていこうぜという風に受け取った。