カズ

青くて痛くて脆いのカズのネタバレレビュー・内容・結末

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作未読、予告等や番宣やインタビュー記事のみで鑑賞。

まず、作品全体の時間軸が変わる画面展開タイミングは非常に良かった。

映像は、たまにオシャレな映し方してたね、一貫性は無いけど、たまにね。あの楓のドアップをモヤモヤ〜とアスファルトからでる熱気みたいに映しては有りそうで無かった新鮮な映像だった。鏡越し、iPhone越しとかね、オシャレだった。

楓の表情が良い
秋吉も痛くて良かった
主演の2人はやっぱり実力派だし
2人の言い合いのシーンは最高て、震えたわ。

吉沢亮さんの、この手の役所はある種得意分野だろうなと思う。間違いない。すべてのダサさが、ちゃんと伝わったし、やはり表情&目が良いよね。

杉咲花ちゃんは、(湯を沸かす程の熱い夏)で新人賞?助演だったけ?の頃より格段に芝居の幅広さ美味さを感じた。痛い人だったけど、凄く可愛らしく表現できてたね。

脇坂の(みんな誰かの間に合わせ)というセリフに凄く共感した。

役名忘れたけど天音くんは、凄く良い存在感、彼は真ん中のイメージ無いけど、脇にいると、とてつもなく作品にいい刺激と調和を与える俳優だなと思う(新聞記者)でも私は彼を大絶賛しました。

ぽんちゃんは、割と最近は主演作品あるんだけど、やっぱり、脇のああいう、ポワッとして何考えてるかわからない役や、重要じゃ無いようで割と重要な、ちょい出の役が似合う。(チワワちゃん)とかね。

あと後輩の黒髪美人ちゃんは、私謎なのだけど、ワザとああいう淡々とした雰囲気の彼女を選んだんだよね?力不足はワザとだと信じたい。下手くそな女優だったな。

森菜々ちゃん?の歌良かったね。作品を邪魔してない。演技も注目されてるだけあって、具体的につたえたれないんだけど魅了する何かがある。
あ、途中の絵コンテみたいなのも、普通は要らないなって私は思うタイプだけど、これも邪魔してなかった。

テンも良かった!わかり易く現実にいるわ〜ああいう人〜ってのをうまく演じてる。

で、ここからは、毒吐くねm(_ _)m

まず、キャッチコピーの嘘ってのは、楓が秋吉が死んだという表現にしてしまった事かな?なぜ秋吉を死んだという言い回し方にしたのか、その描写が無いから、それを嘘と言われてもパッとしないし、これ番宣詐欺?予告詐欺?

で青春サスペンス映画というジャンルにし無い方が良かった。これは青春映画で、サスペンスでもなんでもない。

秘密結社モアイが、どぉ大きくなったのか?脇坂と秋吉の付き合った馴れ初めというか、少し説明映像欲しかったよね。ほんの少しでいいから描写欲しかった。

楓がSNSに投稿した時のあの画の文字の影の撮り方は、(新聞記者)の真似事だし、最後の(傷つけてくれ)みたいな終わり方も、真似事。

そゆう意味では、わたしは監督さん知らないけど、監督の携わった作品も調べたけど、パッとしないね。藤井直人監督がいかに優秀なのか思い知らされる。

原作読んで無いので、住野よるさんは映像となった作品を見て、納得いってるのかしら?ほんとは、もっと違う表現の方が良かったんじゃ無いかな?なんて勝手に思ってる

総じて悪くは無いし、見ていて飽きないけど、面白いのだけど、後半の後半から期待が薄れていくかな。なんか物足りなさを感じる作品。

原作、キャスト、は多分申し分ないはず、、、監督の力不足かな。

でも、もう一回見たいと思います。
カズ

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