KUBO

青くて痛くて脆いのKUBOのネタバレレビュー・内容・結末

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

予告編が上手く出来すぎていて、

「なぜ秋好は死んだのか?」
「なぜ『モアイ』は彼らのものではなくなってしまったのか?」
「楓はその謎を解いて『モアイ』を取り戻すことができるのか?」

なーんてことを、マジメにサスペンス風なものを期待していたら(いや、誰でも途中まではそれを期待して見ているのだが)、

肩透かしをくうに決まってる。

その上で、吉沢亮の演技に引き込まれ、ラストシーンに感動できる人はどれだけいるだろう?

結局、楓が除け者にされたと思い込んでのひとり相撲。「成りたい自分」は「傷ついても秋好に告れる勇気のある自分」って、これだけ大騒ぎをした末に「それだけ?」。

原作は『キミスイ』の住野よる。小説は読んでないけど、大学4年生を主人公にした物語としては幼稚だなぁ。

それでも吉沢亮(楓)の演技は良かった。

だが、あの純粋過ぎるほどだった秋好(杉咲花)が、ここまで『モアイ』のあり方が変わってしまっても平気なのが、見ている者にも納得できないので、私には『Z』でエウーゴでいっしょに闘っていたシャアが、急に『逆シャア』でアクシズを落としたのと、同じくらいでかいギャップに見えて、納得できなかったな〜。

どんなに奥手の人でも、大学1年くらいで告って、フラれてみてください。みんな、そっからだから(^^)。
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