このレビューはネタバレを含みます
予告編が上手く出来すぎていて、
「なぜ秋好は死んだのか?」
「なぜ『モアイ』は彼らのものではなくなってしまったのか?」
「楓はその謎を解いて『モアイ』を取り戻すことができるのか?」
なーんてことを、マジメにサスペンス風なものを期待していたら(いや、誰でも途中まではそれを期待して見ているのだが)、
肩透かしをくうに決まってる。
その上で、吉沢亮の演技に引き込まれ、ラストシーンに感動できる人はどれだけいるだろう?
結局、楓が除け者にされたと思い込んでのひとり相撲。「成りたい自分」は「傷ついても秋好に告れる勇気のある自分」って、これだけ大騒ぎをした末に「それだけ?」。
原作は『キミスイ』の住野よる。小説は読んでないけど、大学4年生を主人公にした物語としては幼稚だなぁ。
それでも吉沢亮(楓)の演技は良かった。
だが、あの純粋過ぎるほどだった秋好(杉咲花)が、ここまで『モアイ』のあり方が変わってしまっても平気なのが、見ている者にも納得できないので、私には『Z』でエウーゴでいっしょに闘っていたシャアが、急に『逆シャア』でアクシズを落としたのと、同じくらいでかいギャップに見えて、納得できなかったな〜。
どんなに奥手の人でも、大学1年くらいで告って、フラれてみてください。みんな、そっからだから(^^)。