籠

青くて痛くて脆いの籠のレビュー・感想・評価

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)
3.8
たばたとあきよしという名前が連呼されると何だか妙な気分になる。岩井映画とは違う表情で魅せる森七菜がポール・マッカートニーと同じ左でベースを弾き横には亡くなったばかりの鈴木常吉がいたりする。好みのジュブナイルSF的なものが清水尋也によって狂気が増幅されるかと思いきや吉沢亮の内面的憎悪のみで進行するまさにタイトル通り。杉咲花の眩しさが詰め込まれていて自信がなくて眩しい相手には振り回されたり勘違いしながら無力でしかなかったあの頃の無かったことにしていた記憶が蘇りシンクロする。
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