トリッキーな演出で、不思議な感じになる作品だった。何かありそうで、結果、何もない‥(笑)。ただ、それがこの作品のオリジナリティなのかも。
自分の学生時代の青さや痛さや脆さを強烈に思い出して、壮絶に恥ずかしくなって、けど、悪くない、そういえばこんなだったなあ、いや、もっとひどかったかも‥‥と、いろんなことが蘇った。
世界が大きく変わり、私の学生の頃には想像もできなかったようなことができる世の中になったけど、でも、みんなが経験するまさに「あの頃」って、みんな一緒のようなもんだな。
秋好と楓のものがたりと言うよりは、「あの頃」と呼べる時期のみんなのものがたり。やってることは全く別でも、なにかどこかで共感してる感じ。
小説で読む方がいいな‥‥と思うけど、嫌いじゃない。今の大学生より、かつての大学生が観るのがいいと思う!