とんかつ

街の灯のとんかつのレビュー・感想・評価

街の灯(1931年製作の映画)
3.3
盲目の花売りに恋をした放浪者が、彼女のため稼ごうと健気に努力する。

音楽とシンクロした動作と表情の演技力に圧倒された。無声映画あんまり見ないけど、やっぱ表情すんごいんだな。コメディって事もあってムッキムキ。
動きはまさに漫画。いや、漫画だとしても意味わかんない動きしてた。どんな風になんの力が作用したらそんな動きになるの?って聞いてみたい。ほぼビーン。チャップリンの方が先だけど。

ラストね、いやお前も笑うんだって思った。放浪者を馬鹿にする子供たちにプンスカすんのかと思ったら一緒に笑ってた。
フィクションだからこう思ったけど、普通だったらそりゃそうだよね。せっかく仲良く(?)なったのだから、花売りよ、「私と一緒になりたいのなら仕事を見つけて」とかでたらめ言って彼に1人で生きる術を教えてやって。

これをシアターで見て、当時の客達はゲラゲラ笑ってたのかな。映画のパワーを感じるね。"映画のパワーを感じたいムーブ"がたまに起こるんだけど、そうしたらこういう年表に載るような作品を観ると収まる。

20、30年代ルックって可愛いよなぁ。毎回シカゴ思い出す。やっぱこの時代の女性がタイプ。

自殺未遂おじさんがすぐ記憶なくすのが意味わからなすぎて、毎回つっこんだ。
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