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海を待ちながらのcのネタバレレビュー・内容・結末

海を待ちながら(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

文化などの違いからか、粗に感じたり、めちゃくちゃじゃないか?と思う部分もあるんだけど、妙に好きだなと思った。

①町や家に見える雑多な生活感(匂い立つような具体的な感覚)
←→
②ただただ青く広がる空(ファンタジーや天国みたい)と彫刻のような白い岩と砂を背景に、船を自分の肉体で海まで運ぶという行為(これに対して車で引っ張っていくのはとても現実的で、目的の為にはっきりと行為が直結してる)(非現実的、演劇的、無意味さ、単調で膨大な繰り返しによる結果は芸術作品によく見られる)

この①と②の行き来が、具象と抽象の行き来のように感じられ、そのシームレスな行き来と更に人物描写まで備わっていて、
いま凄いものを見ている…と感じた。人の生活と神話だったりにも置き換えられる。

タイトルから、「ゴドーを待ちながら」を下敷きにしてるんだろうと思っていたが、人間の生活の中でやっ

オチどうなるのか?と思ってたら唐突でちょっと呆気なかった。何かもっと、と少し考えたが

とにかく画がいい
キャラクターもいい
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