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ミッチェル家とマシンの反乱のmoridonのレビュー・感想・評価

4.8
大大大傑作。AIの暴走から世界を救うなんてよくあるプロットだけど、そこに盛り込まれる痛快なギャグとアクションは切れ味抜群。何よりその根底にあるのは家族との対話と映画への愛であるという素晴らしさ。というか映画好きな主人公の話な時点で私たちのための映画ですこれは。もう今年のベストでいいよね?!

フィル・ロード&クリストファー・ミラー製作ということでまあハズレなしだということはわかってはいましたが。主人公のケイティが製作した映画の中に反映されたパーソナルな想いに父親が気付いて…という後半の流れは『映像研には手を出すな!』にも重なりますね。最もパーソナルなことが最もクリエイティブ。映画(アニメ)をつくるということとそれへの愛で満ちたこの作品にただただ心酔。

何よりケイティというキャラクターが最高すぎます。母とのやり取りや胸のバッジからわかるようにケイティはクィアなんだけど、そのことに劇中ではほぼ触れず当たり前のように主人公やってる安心感。

ご都合主義の展開も含めてこれぞ映画だと思わせてくれた一作でした。エンディングも最高なのでぜひ…
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