びらびらマン

ミッチェル家とマシンの反乱のびらびらマンのレビュー・感想・評価

4.6
「スパイダーバース」と「LEGOムービー」の監督であるフィル・ロードとクリストファー・ミラーがプロデュースしている本作。もうどう転んでも駄作になりようがないのですが、観てみた所もれなく大傑作でした(パグかわいい🤦🏻‍♂️)

中でも大きく分けて3つの要素で傑作たりうる作品だったのかなと、

まず「家族再建設」というテーマに対する脚本の構成が綺麗すぎる
本筋とする「家族再建設」のテーマと並行して「欺瞞としての家族」、「主人公が映画制作の中でのみ本音を出せる」という伏線が積み上がっていき、後半にその伏線が家族再建設のためのアンサーとして浮かび上がってくるのですが、ピクサーさながらの脚本の秀逸さを感じました

また、あえて言うまでもないですが、ビジュアルも素晴らしかったです
ただ技術的に優れているだけでなく、使い方もドラッギーで、ネットのミームみたいなものを上手く使ってきています。それが三つ目の強みにも繋がっているのだから上手いなあと

そして、シンプルにコメディとして面白いことに魅了されました🐢コメディとしてのクオリティが高すぎて、正直上記二つの強みがなくても作品としてかなり面白い。逆にいうと、このコメディとしての面白さの上に上記二つの要素が乗っかっているから作品としての強度が凄まじいです

監督じゃなくてプロデューサーなので「LEGOムービー」、「スパイダーバース」とのテーマが一貫してるのは偶然かもしれないけど、誰でもヒーローになれるっていうことを一貫して描いていて、本作でもそれは変わらなくてどの層に対しても隙がないと感じました

結果として今年公開のビヨンドザスパイダーバースに対する期待値が爆上がりです