KeiRalph

Swallow/スワロウのKeiRalphのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
3.6
タイトルの「swallow」は飲み込むの意。分かっていながら、どうしてもつば九郎の事を思い出してしまって…はい、嘘です。

異物を飲み込みたくなる衝動は、自身では経験ないので共感しようもないですが、口元に異物をあてがう感覚はわからんでもなく…ただ、劇中口内に放り込むアイテムの数々は中々にハードコアではあります。

更にいうと、この習慣は妻となり、母親となる過程における心身の不安定からくるだけでは無い展開が後になって判明します。

その点では、自身が「異物」であるとの強迫観念からの自己肯定でもあり、単なる興味本位や快楽では無い理由が物悲しくもあります。

そのコンセプトや展開は良かったんですが、嫁ぎ先である亭主や義父や義母の行動や発言がややステレオタイプ過ぎている感があり、そこで少し興醒めしました。

ラストへの展開もそれまでの展開を考えれば必然ですが、もう少し違う表現があったんじゃ無いかな…とも思いました。惜しい。
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