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Swallow/スワロウのsanchangのネタバレレビュー・内容・結末

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ハンターという女性を主人公とした、異食症の物語。冒頭部分、豪邸の空間を生かして夫との距離感を演出。静かで淡々とした映画ながら、少しずつ主人公のハンターが孤独感と疎外感によるストレスに心を蝕まれていく様がスリリングで引き込まれる。そしてストレスが高まった時、異物を口にし、彼女は快楽を得る。飲み込んだ異物を排泄し、鏡台に並べていくシーンが印象的で、2つ異物を並べた画面には右側に大きな余白を残している。これからもっとやばいもの口に入れていくんだなーという画面の作り方がうまい。
後半はハンターが現在の依存関係や過去のトラウマを超克していく物語となる。最後の彼女の決断、背中を押したのは実の父か。ハンターは一仕事を終えて女性トイレから新たな世界へ足を踏み出す。彼女がいなくなったトイレを映し続けるエンドクレジットが印象的で、友人と「女性がリフレッシュやリセットする場所としてのトイレかもなー」と話すなど。男性トイレには女性トイレほどの重要性はないかもなーと思った。
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