釈迦堂

Swallow/スワロウの釈迦堂のレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
2.7
脚本兼監督を務めたカーロ・ミラベラ=デイビスは、「性」に関して複雑な人生を送ってきた方だが、女性の解放や自由、幸せとはを問いかけてくるような作品であった。ハンターやリッチー、両親達にも腹が立つ描写はあったが、最後ハンターが取った行動には賛成だった。個人に自由がないのか、少し耳を傾けるだけで良いのに。そばに居るだけで良いのに。リッチーの両親の子どもが出来てから、押し付けてくる行動。負担にしかなってない。「助けて」と言える環境じゃないのに、そんなことされてもだよね。旦那も、私の事好き?って聞かれてる時点で、日頃に伝わってないってことを理解して欲しい。理解しようとしてるんじゃなくて、お互い言い合える場じゃ無いってのがもう問題。なぜ2人は結婚したんだと思ってしまうけど、金や愛だけじゃ幸せとは言えないってことか。恋愛・結婚って難しい。

「もうあなたの部屋(居場所)は無いの」は一撃で傷付くしか無い。彼女の求めてしまうのは結果彼しかなくなってしまう。彼女は孤独過ぎた。私の人生は恥ずかしいのか、という問い。彼のやったことは許せることじゃ無いけど、きっと、彼からの言葉で彼女には、少しでも救いになったんだろう。ハンターの最後は、賛否両論と思うけど、自分と同じような子を作らないための判断だったと思う。結局人生何事も、最後選択するのは自分自身。自分の体も心も取り戻す一歩、スタート。

"私達は(本当の)愛が欲しいだけ"