一見すると幸福そうに見える、ビジネスマンの妻となったハンター。
実際には、仕事に全振りの旦那と、彼との間に生まれる予定の子どもを期待する義両親にプレッシャーをかけられ、常に完璧で美しい妻でいることを強いられる。
その抑圧と孤独から、ビー玉、金属片と次々“異物”を呑み込み、安心と快感を得るようになってしまう。
終始弱々しく、旦那や義両親の顔色を窺い、生活する彼女にとっては、唯一の逃げ場だったのだろう。
言葉では、「愛している」「幸せだ」と言いつつ、その顔に色はない。
彼女の過去に秘密があったとはいえ、幸せとはいったい何なのかを考えさせられる映画。
