くぼたたた

Swallow/スワロウのくぼたたたのネタバレレビュー・内容・結末

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

swallowって飲み込むって意味なんやな。
ずっとツバメやと思ってたわ。
ツバメ的描写ないし、タイトル雰囲気だけでつけた系か?!むかつく!!と思ってたらめっちゃ直球なタイトルやった。
いいね。

ヒロインの顔が絶妙に幸薄そうというか抑圧され顔でよかった。
何不自由することのない環境を与えられて、その環境に罪悪感を抱いて、異常に自分の価値を他人の中に求めてしまったり、何か生産的なことをしなければってなった結果、飲み込んで排泄された異物を集めるって行動になったんかな。
元々クリエイターな仕事を希望していたという設定も上手い。
排泄される異物は、ある意味では自分が生み出したとも取れるし。
あと、パニックになって動き回って狭いところに潜り込むっていうのは分かる〜ってなった。
最後の薬のシーン、女性の中にはうっすら勘付ける人もいるみたいやけど俺は全然分からへんかったわ。
中絶の薬やねんな。
この映画は、特に女性に対して寄り添ってくれるようなイメージを感じたから監督も女性かなと思って調べたら男やったわ。
女性的な感性を持ってる監督ってセンスある人多いな。
オシャレやし清潔感ある。
トイレあんなキレイに撮れへんで。
あれこれ説明的じゃないのもいい。

お手伝いさんとして雇われた元軍人。
最初は無表情で「戦争の中では鬱になる瞬間なんてない」とか言いながら、ベッドの下に一緒に入ってきてくれたり、最後逃亡の手助けをしてくれたりして、やっぱ髪の毛よりヒゲが長いやつは信用出来るわ。

最後は個人的にはハッピーエンド。
見る人によってはあんな恵まれた環境から離れてバッドエンドやんって思う人もいるかも知れへんけど。
抑圧された環境から自分の力で抜け出すことが出来ただけでもハッピーやと思う。
生きてたらなんとかなるやろうし。
あのままやったら狂ってシリアルキラー爆誕映画になってたやろうしな。
それはそれで見たいけど。
くぼたたた

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