人に流され揉まれて、考えに考えすぎた人間が自分を好きになるまでの話。
自分はそう捉えた
映画序盤、大豪邸で優雅に暮らしていい服を着て髪も巻いて、一見するとなに不自由のない豪勢で羨ましくも見える生活だが、それが居心地悪かったりもするのが人という物で、少しずつ少しずつ何かが崩れていく。
その崩れていく自信や何かを補う為に異食をして現実逃避をしていたのかなと思った
作中自分は髪に注目して観てたんだけど、クルンと綺麗に巻かれた序盤の髪とは対照的に、心が堕ち込んだりゲンナリしているところではバサバサで巻きも落ちていて、自分を抑えようとしているところではピチッと真っ直ぐに結っていたり…
終盤逃げ出して、自分と向き合ってからはどんどんと真っ直ぐだが綺麗になっていく所は当人の心根が可視化しているようでいい表現だと思った。
心にグッと沈澱する様な作品
