Yoshishun

サイコ・ゴアマンのYoshishunのレビュー・感想・評価

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)
3.9
PSYCHO GOREMANの頭文字通り、何故かPG12指定のカナダ産スプラッターコメディ。かつての日本の特撮にあった着ぐるみ感満載でクセの強い宇宙人達の戦争が勃発するのだが、1番厄介なのがミミという名前の悪ガキ少女というギャグ。

序盤からクレイジーボールというアタオカなドッチボールを繰り広げる訳の分からないシーンで幕を開けるが、ほぼ全編、この訳の分からなさで埋め尽くされており、破壊の魔王が街を彷徨き人々に危害を加えているのに特に何事も無かったかのように受け入れるミミと彼女の家族達。兄に対して殺人未遂を犯しても謎に緩い展開で有耶無耶にされていく。

終盤はこのノリに疲れてしまったが、最後までやりたいことをやり尽くしたという監督の意地は痛い程伝わり、『チェンソーマン』藤本タツキ先生がイラストを寄稿する等、映画ファンを唸らせた怪作であることは間違いない。
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