蒲田前奏曲のサンヨンイチのレビュー・感想・評価

トーキョーシネマ文化祭に向け、
安川監督作品を見ずに参加は失礼かと思い鑑賞。
目当ての物語は勿論だが
全部相当興味深い作品だった。

安川監督の物語を抜粋すると、
昨今の日米問わず起きている
映画業界(舞台業界)の問題を
包み隠さず短編のなかにぎっしりと詰め込んでいる。
そのリアリティが写し出す
有害な男性性もまた
所狭しと充満しているのだから
序盤から気色悪くもあり、
同時に居心地の悪さも感じてしまう。

状況を変えられずにその場に立ち尽くすだけの人物は
被害者にとっては“加担”になり得るのだ。

• #341オムニバス