mayama

ハッピー・オールド・イヤーのmayamaのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

笑いあり涙ありすったもんだありながらも全て捨て去り、心も何もかもすっきりさっぱりして“ミニマルな生活”へと突き進む... そんな軽やかでチャーミングでHAPPYな話かと思いきや。。

綺麗にするするとでもなく、強引にHAPPYにもってくでもなく。ひとつひとつにガシガシ、ガリガリと削られるかんじ。痛い。でもそうゆうところを格好悪くも正直に丁寧に描いている、置いてけぼりにしない感じが自分的に あーなんか良いなすきだなと思った。

“ゴミ袋は優秀だ。放り込んでしまえばなかったことにできるし忘れられる。”
でも本当になかったことにしていいのだろうか?
感情(思い出)はめんどくさい。とボヤきながらも、ジーンはモノと繋がるひと(過去)への感情(思い出)と向き合うことにした。
“片方だけが忘れたときに物事は終わらない、お互いが忘れたときに終わるの。” byピンク先生
罪悪感や後悔、悲しみや怒りは忘れてしまいたいものだけれど、一方的になかったことにはできないのかもしれない。でもそんなのいつまでも抱えてられる?
“抱えたまま、自分の生活に戻ってくれ。”っていうエムのことばは残酷だけど否定はできない。
結局、どうすることが正解なのかはわからない。でも置いてけぼりにせず痛くても向き合ってみることも大切だということはなんとなく心にすとんと入ってきた。


日本の心ときめく断捨離ブームがもろに引き合いに出されていたのが、正直ちょっと面白かった。笑
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