このレビューはネタバレを含みます
No.3663
「家族の所有物には、それがどんな物であろうと一切手を触れない、移動させない、捨てない」
家族との関係を良好に保ち続けるために、これは私が生涯にわたって守ってきたポリシーの一つなので、
自分の持ち物でもないピアノを、あんな形で荒療治みたいに捨てちゃうなんて、僕には1ミリも理解できない。
だって、ジーンは母親とは別の人間だから。母親の本当の気持ちは、家族であろうとも他人であるジーンには理解できないし、理解できない以上、行動に移すべきではない。
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だから私には結局最後までジーンはただの身勝手な子としか映らなかったが、
「ときめかなかったら捨てましょう」だの、「捨てるときは感謝しましょう」だのという、
薄っぺら~~い「断捨離」思想に対する痛烈なカウンター映画としてなら、面白く見られた。
俺もこの「断捨離」というやつが嫌いなので。
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ポイポイ物を捨ててっちゃう「意識高い断捨離系」の人見てると、
「たかが本の数十冊、CDや写真の数十枚が、そんなにあなたの人生にとって邪魔なんですか??」っていつも思っちゃう。