色気付いた時期も過ぎ、然りとて厭世的でもないちょうど好い塩梅の自己満足。
即ち、煩いくらい共感を求めてこなければ幼稚な露悪趣味に付き合わされる事もなく、従って嫌味に感じない非商業作品感に溢れてあって全体、それなりに楽しく観させていただいたんですけれども。
個人的に一番に興味深かった葬儀屋の男のエピソードは全体的なテーマからは浮いて見え、また、一番にエンタメ的な展開が期待できるお見合い写真の女のエピソードは端折られ過ぎて勿体なく感じ。
いっそオムニバスかグランドホテル形式の方が良かったんじゃないかしらん、と思いましたよね。
