杉山敦

メイド・イン・バングラデシュの杉山敦のレビュー・感想・評価

-
2022年5月3日、神保町岩波ホールで鑑賞。

縫製工場で低賃金労働させられている女性労働者の話。こんな女性蔑視、搾取、因習の上に安い衣料品が成り立ってる。「このTシャツ、あなたは月に何枚作る?」「1500枚」「あなたの月収はTシャツ3枚分の値段」。

同僚が死んだ火災事故や残業代未払いなどから主人公女性は工場で組合を作ろうとするが会社側はそれを潰そうと脅す。彼女の夫もそんなことをするなと。労働者の味方であるはずの労務省もいつまでたっても埒があかない。徹頭徹尾、働く女性に対しての搾取、蔑視の構造。
杉山敦

杉山敦