パート1から3まで、約7時間40分のドキュメント作品。
元は1970年に上映された映画「LET IT BE」の約50時間に渡るフィルムを4K再編集したもの。
本来は2時間程度に纏めた映画作品となる予定だったがコロナの影響で延期に。この間、監督が編集作業を継続するにあたりとても2時間に纏めるのは無理があると判断し、配信になったようだ。
(一応1時間40分程の映画版も制作されたらしい)
こんなお宝映像を観れて生きてて良かった…の一言。今までも1969年1月に実施されたget backセッションの研究やブートレグを含めた音源は多数あったものの謎に包まれた所も多く、今回ようやく明らかになった事実が出るわ出るわ、歴史的資料としても大変高い価値がある。
ビートルズ解散前夜のセッションだが、ポールマッカートニーの頑張りもありまだ何とか持ち堪えていたのが分かる。直後に悪名高きアラン・クラインがマネージャーに就任してから一気に解散へ進んでしまったのだが、本セッションもベースとなり制作された最終アルバム「アビーロード」が世に放たれたのがビートルズの最後の煌めきだったと本作を通じて良く理解した。
ちなみに本セッションでのジョンレノンは28歳、最年少のジョージハリスンは25歳だった。
あまりに若すぎる天才達の最後の記録が、こんなに美しくまた最高の音質で蘇ったのは一ファンとして感謝しかない。
ラストのルーフトップコンサートは必見。