青豆

ザ・ビートルズ:Get Backの青豆のレビュー・感想・評価

ザ・ビートルズ:Get Back(2021年製作の映画)
4.8
最 高 で す

年末年始を挟むこの一週間、わたしの心は4人と共にあった。
毎日彼らとスタジオ入りし、それこそヨーコの隣に座っていたような気持ちです。
大量の茶やコーヒー、ビールを4人と一緒にいる気分で飲んだ。

人並みにBeatlesの音楽を聴き、そして愛してきたけれど、彼らの人物像や曲作り、そして抱えていた問題などについては全く触れてこなかった、と言うか恥ずかしながら彼らの演奏する姿さえもマトモに観たことがなかったかもしれない。

間違いなく分かったことは、Beatlesには天才が(少なくとも)2人いて、だからこそ歴史に名を残すようなバンドとなり、そしてその違った種類の天才2人のすれ違いの末解散を余儀なくされたということだ。

これまで楽曲の印象から
ポール…キャッチー
ジョン…繊細
ジョージ…アンニュイ
リンゴ…お調子者
というイメージを勝手にしていたけれど、実際の人物像は全く違ったものだった。
好きな楽曲が多いからジョンを慕う傾向があったけれど、この作品を観てポールが大好きになってしまった…!
ジョンが自由でクレイジーなタイプの天才であるならば、ポール生真面目でリーダーシップのあるタイプ。
全く違ったタイプの2人だけど、曲作りでちょっとセッションするだけで自然といい感じの音楽が出来てゆき、ハーモニーも寸分の狂いなくビシッと決まる。
"Lennon=McCartney"という奇跡。
特にGet backとDon't let me downの曲作りの詳細が見られます。

それからファッションもすごくいい。
特にポールがカラフルなニットと細身パンツにローファーを合わせてるのと、ニットにジーンズを合わせ毛皮を羽織るジョン。
この時代に生きられたらどれだけ幸せだっただろうかと思いつつ、この中の2人がもういない事を思い出して少し寂しくなった。
いつかOh!darlingでチークダンスしたい。
青豆

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