Omizu

ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明けのOmizuのレビュー・感想・評価

3.8
第93回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ショートリストに残った作品。

ベトナム戦争の反戦運動の最中の障害者たちのキャンプ、そして障害者法の成立をめぐる抗議運動などを中心として構成されており勉強になる。

抑圧されていた障害者の方々がキャンプでは思いきり解放され自由に発言し恋愛し友情を育んでいる様子が分かりこれはすごいと感じた。決まりきったプログラムや規律のある環境ではこうはならなかっただろう。ヒッピーたちが指導者だったからこそ生まれた奇跡的な空間だったのだろう。

アメリカはバリアフリーが進んでいるという印象があるが当事者たちの必死の頑張りによって得られたものだと知ると見方が変わってくる。

日本でのバリアフリーの促進に興味が湧き支援団体を調べた。我々健常者も当事者意識を持っていかなければと感じさせられる一本。
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