Nobukyouju

7番房の奇跡のNobukyoujuのレビュー・感想・評価

7番房の奇跡(2019年製作の映画)
4.0
これは多分ハズレない予測。
結果その通り。トルコ映画という物にピンとこないが元は韓国製というものに特に劣らずの無難な作り。

キレイな画を作ってキレイな歌を入れてスローモーション。
ベタでワンパターンだが内容の美しさがそれをシラけた物にさせない。

子役の子の天使のような振舞いとパパ役の無邪気さに囚人たちのように次第に受け入れていく様が見事。

ただ昔の王道のように組織の上がクソ人間な訳だが本当に不可解ですね。
これはファンタジーだからそこは素通りするところなんですが。

ただ囚人たちが皆澄んだ心を根底には持っている中で微塵も見せない。
勿論ディテールなどもないが精密ストーリーに慣れているのか自分の個人的なフラストレーションなのか、何か妙に引っ掛かりましたね。

自分の所属してた会社は田舎で急成長してオーナーが世間的にも持て囃され規模や内容が伴わなくとも異様に働いている人間たちがクズ化していってまともな人間が急速に辞めていったこと思うと不思議である。

最近世間を賑わせたB○事件と同じ結末になるのか。
経営者も悪いが働いている連中のクズ感に恐れ入る。
世間はそれは被害者だという風潮だが自分はそうは思わない。
このトルコもトップが死刑をしていても大したことない役人がトップ以上のクズ行為を行う。
こんなファンタジーが日常に溢れているんだな、と変なところにも刺さってしまった。

ショーシャンクのようなファンタジーストーリーでいいですね。

好きです。
ヤクザの若頭の自分の家族を顧みるシーンもいいですね。
泣き笑いです。
Nobukyouju

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