このレビューはネタバレを含みます
Twitterで「100日後に死ぬワニ」として毎日発表されていたものをリアルタイムで見ていた。
最終話、最高潮に盛り上がったコンテンツが発表直後に急降下で燃え尽きるのを目撃した。胡乱な戦略の恐ろしさを目の当たりにした、貴重な体験であった。
そんな「ワニ」が『100日間生きたワニ』と改題してのアニメ映画化。
既に期待も興味も枯れており、只々オワコンの亡骸を見届けるつもりで観たわけだが、完全にナーメテーター案件でした。
100日間生きたワニの、100日後を生きるワニの仲間たちを描く(新作とも云える)後半の展開が素晴らしくて、思わず泣けてしまいました。
確かに原作にはあった愛嬌や侘しさのような良さは削られて、限られた感傷のみに収束される描き方は残念だったけど、後半はその回答として機能しているとおもう。
悲しいけれど世界は進み、長く続いた雨も止み、また動きだす。
Twitterの連載を追っていた人にこそ、オススメしたい。