ムック

100日間生きたワニのムックのネタバレレビュー・内容・結末

100日間生きたワニ(2021年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

原作は見てないですが、これはこれで良い作品だなと感じる。
絵のクオリティだけ残念。

ワニの死に関して仲間一人一人それぞれ思いはあるだろうけど、そこが全く描かれていないことで深みを感じた。

誰にでも起こりうることだけど、時は止まらないし、世界は回り続けると言う現実。
受け入れられないまま時だけが過ぎていくけど、自分だけが止まってしまう虚しさ。

ネズミがカエルと初めて目があったあの場所で、ネズミは友達を失った自分を受け入れることが出来たんだなぁ。

ネズミだけじゃなく、みんなの時間が動き出したきっかけになったカエル。
メンタル強いのかと思ったカエルも表面では推し量れないものを抱えていたんだね。

隠れた要素で表現されたワニの死後。
深く考えて感じ取る作品だけど短いので負担にならない。
しっとり静かに見たい気分の時にぴったりです。
ムック

ムック