FREDDY

マッド・ハウスのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

マッド・ハウス(2019年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

デヴィッド・マーモー監督によるスリラー作品である本作は、複雑な家庭環境からトラウマを抱え、心機一転ハリウッドのとある住宅見学会で巡り合った理想の物件で新生活を始めた、法律事務所で働くサラに襲い掛かる住民らの"実験"による洗脳の恐怖と、実験を通過した者たちによる共同体の日常を描いたものとなっているのだが、サラを演じたニコール・ブライドン・ブルームの演技は良かったと思いますし、住民らによる実験によって心身ともに追い詰められていく様や、実験によって洗脳された住民によるカルト的共同体の日常もまた面白いとは思いました。ただ、これといった盛り上がりはとくになく、登場人物らを掘り下げたエピソードもなければ、本作の要でもある"実験"についてもバリエーションがないのは残念の一言。オチは良しとしても、それに至るまでの過程が単純で途中で飽きてしまったことは否めず、この実験でこれほどまでの共同体が果たして築けるのか疑問に感じてしまいましたね。きっとこのシンプルな構図で理に適った洗脳方法というリアリティが醍醐味でしょうし、この実験であのオチまで辿り着いたという点からカルト集団による洗脳の恐怖も伝わり、決して悪くはないんですけどね。あまり印象に残らなかった。
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