アイコ

護られなかった者たちへのアイコのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.8
人にはそれぞれ最低限の社会生活を送る権利が保障されているけど万人に完璧に適用される制度を作るって難しい。
制度を悪用する人が出てきたら規制を厳しくするしかなくてその結果、本当に必要な人に届かないというジレンマ。
生活保護を受けているのに昼からパチンコしてる人とか明らかに同居してるのに書類上は母子家庭の人とか実際にいる中で必ずしも制度や法律は弱者に優しいわけではない。

そんな現実社会が生んだ悲劇が刺さる。
ミステリー作品として観ると特に抜けた部分はないしツッコミどころも多いけど社会への問題提議作品として観ると深い。

倍賞美津子さんを筆頭に実力派が揃う事で物語に深みが増していたと思う。
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