さっちゃん

護られなかった者たちへのさっちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

災害と生活保護という二つの事象から、護れなかったことへの悲しい復習の話。

映画のほぼ10割、救いがない。救いが無さすぎて見ていて辛かった。
回想シーンのけいさんとの僅かなシーンでだけ安心できた。それも長く続かないから本当に苦しい。
最後の利根と刑事の会話のシーンで救いをくれてたのかもしれないけど、それまでの救いがない量が多すぎて、プラマイゼロにはできなかった。もっとでかい救いががないと収拾つかない。


涙無しでは見れない。

初っ端から泣かせにくる。
災害被災の現場をまじまじと見せつけてくる。常人は絶対泣く。泣かないわけない。
災害ネタで攻めて来るの本当にずるい。そりゃ泣く。

からの生活保護ネタも絡めてきて、ゴリゴリに御涙頂戴。そりゃ泣く、泣かない奴は人間じゃない。


内容の話だが、誰も悪くない話だと思った。
だからこそ、幹ちゃんが殺人までしてしまったのはやりすぎに感じた。
殺人までするなら、殺される人たちの圧倒的悪な瞬間をちゃんと見せてほしかった。
瑛太の演技で悪役感をすごく出していたけど、冷静な判断ができなくなっていたことを踏まえて、瑛太やその他殺された人たちが一概に悪いとは言えない。
だからこそ、題名になっている「護られなかった」というのは、この話に出てくる全員のことを指すのだろうと思った。


個人的な希望を言えば、幹ちゃんじゃない人が犯人で、しっかり強くなった幹ちゃんと災害から立ち上がる日本という、希望のあるハッピーエンドを見たかった。

けいさん素晴らしかったと思います。

脚本が好みじゃなかったのでこの点数。
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