あめこ

護られなかった者たちへのあめこのネタバレレビュー・内容・結末

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

きちんと「生活保護は最後のセーフティネット」であるということ
「声を上げること」の重要性を言葉として残してくれた映画であった
ただ、職員を殺しても仕方がない
殺したのは日本の社会制度と構造、人に強いる「恥」の感覚
でもただの下端の力のない彼女にはこの方法しかないと思うのだろう
暴力や殺人でしか世の中に浮かび上がらない社会問題について、最近目にした所…
震災ですべてが変わったけれど、元から弱者が生きにくい世の中になっていたのが、誰もを襲う災害で露呈したのだ
この問題や悲しみを、一部の悪い人間だけで語れる様に感じてしまうのも少しあり、もっと踏み込むべきところもある気がしてしまう全体的な印象の映画
…映画としては重く、メッセージもきちんとあるが、ミスリードなのが最初から分かりやすく、ミステリーとしては物足りなく感じました
あめこ

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