たーぼーん

風船のたーぼーんのネタバレレビュー・内容・結末

風船(1956年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

勝手に短編小説の様なキレ鋭さを期待してしまっていたが、実際には原作は新聞掲載の長編であり、4人の有望女優の間を行ったり来たりするやや散漫な感じの映画だった。
新珠が芦川の事をどの様に考えながら死んでいったかについて結構気になったりするのだが、深読みが必要というよりはこの事について描けてない又は描かなかった様な気がして、映画制作にはいろいろあって難しいのだろうなとか考えてしまった。
又、4人の女優の中で最も難しく本来ならば見所のある役の芦川について、可愛らしいのだがどんだけ考えてもあの演技が良かったのか悪かったのかどうも判断つかない。
しかし色々な役者が出演していてそれなりの出番が用意されているので、結構楽しめる。
特に、二本柳寛が作品を通じて悪どく曲者役でありながら複雑性があって良かったと思う。