あましょく

風船のあましょくのレビュー・感想・評価

風船(1956年製作の映画)
4.5
トレンディドラマかと思ったら大好物の西方浄土思想だった。たまこの絵はもっと地獄でもよかったがじゅうぶんお役目を果たしている。聖なるたまことの対比を描くがため、他の登場人物が、現世で人間として生活する以上何らか罪を負うのはもうしょうがないが、やるせない。お金を稼ぐことがあからさまに悪者にされている。生活のために憂き身をやつす女達。男のほうは…もうどうでもいいか。俗のオンパレード。新珠三千代の絶望とみそぎ、それ地獄行きなのにかわいそうに。京都の町屋ダンジョンから手を引かれてたどり着いたのは盆踊り会場、踊り場ってそういう由来か。普通に盆踊りする芦川いづみにぞーっとする。お父さんそっちは彼岸だよ…。
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