このレビューはネタバレを含みます
ジャケットから勝手に「愛するブタを持っていかれた孤独な男が、ブタを取り返すために街に繰り出して輩を皆殺しにする!」みたいなリベンジスリラーを想像していたら、思わぬヒューマンドラマが展開されていった佳作。
地域の権力者がブローカーの兄ちゃんの父親で、高級トリュフを見つけるブタがいるって教えちゃったから、ブタを強奪したっていう真相だったのだけど、そのブタも死んじゃってたっていう。
今作はジャケットを見たら、どう考えてもニコラス・ケイジのリベンジスリラーだと思ってしまったが、主人公が伝説のシェフだったことがわかってから風向きが変わって、権力者のオッサンの思い出の一皿を作って心を攻める展開がめちゃくちゃ良かった。
ブタに固執していたのも、ブローカーの兄ちゃんに協力してたのも、最終的には愛だぞっていう主人公の想いがあったというね。
何か思わぬホッコリ映画に出くわしたような気持ち。