このレビューはネタバレを含みます
「ニコラス・ケイジがブタを取り返す」以外の前情報なしで視聴。
U-NEXTの紹介文に書いてあるリベンジスリラー。ホントか？ジャンルとは何なのか。多分リベンジスリラーでは全くない。
こういう動物奪還の物語ってどこか勝手に動物は無事なんだと思い込んでいて、“どのようにして取り返すのか”という目で見てしまうけれど、現実はそうはいかなかった。
真実を告げられた時の数秒の無音は、とても胸が苦しくなった。
ニコラス・ケイジ演じるロブは山奥で孤独に暮らすが、シェフ時代は本物のもてなしや自分のやりたいことへのプライドで仕事をしており、故郷の街から離れても多くの人に慕われている。その繋がりの中でブタを探すわけだけれど自分のこれまでの喪失とも向き合わなければいけなくて、それでこの結末なのだから最後のカフェで零した言葉は痛いほどに「失うことへの恐れ」が現れている。
しかしそうして、妻からのテープを聴けたり、別れを乗り越えていくのかもしれない。
でもブタが無事じゃなかったのは普通に許せないし、なんで？って感じ。
