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沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~のseapointのレビュー・感想・評価

2.4
J.アイゼンバーグ、その姓の通り自身ルーツはユダヤ人。母親は奇しくもプロの道化師だし、フランス人ではなく戦争を肌で感じたことはないがマルセル マルソーを演じるのは運命だったか。

隠れて逃げ惑うのではなくレジスタンスとしてこの状況をなんとかせねばと、敵側からしたら一番厄介かも知れぬ。
1番の弱者は子供たち。戦争真っ只中殺伐とした空気は子供だって感じるし不安を煽る。そこは役者。固まった空気を和らげ、少しほんの少しその場だけだけど明るくさせる。パントマイムだからこそ声にしないからより伝わるってことがあるんだなぁ。互いが心で見てるからだろう。

終盤、木の上での時間。人生で最も長く感じたことだろう。あんなに人が隠れられる大木ってどんななの?バオバブじゃないのに…

戦争関連の映画はこんなことは二度と起こしてはならないというメッセージがほとんど。規模がどうあれ世界のどこかで起こっているのが現状。過去から学ばないのか、私利私欲が勝るのか。

敢えていうなら、keyとなる少女がもう少し可愛かったらなお宜し。目づらしく顔が大きくおばちゃんっぽいんで。Mmm…なぜ。
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