フネタロウ

沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~のフネタロウのレビュー・感想・評価

3.0
タイトルの「沈黙」が意義深い。

本当にやりたい憧れの仕事、命をかけて戦う仲間の居場所、あの子が好きだという気持ち。軽々に話さずいつか花を咲かせることができるのは、生き続けた者だけの権利。憎むものを殺すのではなく、大切な人々を生き伸ばす事を選ぶ。その難しさ尊さを生き様で示した人だったのかもしれない。
最後のパントマイムシーンは少し短く意味が読み切れなかったので、もう一度見てみたい。

ナチスのクラウス・バルビーはわかりやすい残忍さの一方で、身内や才能豊かな少女の前では魅力的な笑顔を見せ、一口には表せない気持ちの悪さを感じた。