イマジンカイザー

がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン!!の巻のイマジンカイザーのレビュー・感想・評価

5.0
人体のサバイバルと一緒かと思いきやこれ単体で評価できるんですね。
昭和平成の時代にぶっ飛んだ話筋を次々ブチ込んできた鬼才・浦沢義雄脚本と、平成仮面ライダーシリーズでギャグ回をフルスロットルでぶっ飛ばす石田秀範監督の最狂タッグによるジゴクは、想定よりさらにやばい映像ドラッグとして結実しておりました。

開幕から危険な匂いしかしないメインキャラ、原作にいないのに名前のインパクトで話筋に居座るトルネード婆婆。可愛らしい姿とは裏腹にヒトの悪意をラーニングして暴走するロビンちゃん、そして実質的主役にして何故喋るかどうでもよくなってくる汁なし担々麺。

ツッコミ不在のまま不気味な絵面を押し付け突き抜ける圧の強さにはもう開いた口が塞がらない。というか突っ込もうとしたら次のギャグが矢継ぎ早に飛んでくるので気の休まる暇がない。 
いやはや、人間タガが外れるとこんなものが出来上がるのか。

などと話してきたものの、コロナ禍を超え、現在の安全基準で映画を撮るとどうなるか、テストケースとして興味深く見れたのも事実。今後こういったものが主流になるのかな、と思うと先に覚悟が出来るかなってなもので。

いやはや、令和で皆が沈んでいる中、なんて恐ろしい映画を世に送り出すんだ東映は……