廃墟となったラブホテルローヤル。そのホテルに勝手に侵入して、ヌード撮影をするシーンから始まる。
で、時代は何年か前に戻って、営業しているホテルの物語が始まる。
ホテルを経営する話やら、従業員の話やら、ホテルを利用する客やらの話が、映画のおもしろいところなのだろうが、なんかそれぞれがバラバラすぎて、いまいち楽しめない。
ある事件で、物語は大きく動くが、見ているこっちの心が動かない。
雅代(波瑠)は、父親のことを考え(?)、自分の人生を進むような感じなのだが、ミカンの話以外に何のエピソードもからまず、やっぱりバラバラのまま。
雅代がやりたかったのは、絵を描くことなのか。何か見つけて動いたようにも感じられなかったし。ホテルを閉めてから、車の雅代は何だったのか。もっとスマートに回想できなかったか。
あの写真だけで、そこまで見せられても。
ホテルの部屋の声が丸聞こえのあの場所。この場所は楽しめる。人間模様は楽しいのだけど、なんか惜しいな。
で、冒頭のカメラマンも意味があったのだろうかと。