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そこにある環境レイシズムのKSのレビュー・感想・評価

そこにある環境レイシズム(2019年製作の映画)
3.8
企業と政治家の癒着により飲み水を奪われた人たちに迫ったドキュメンタリー。

環境レイシズムという言葉は重い。これは、間接的な人種差別であるし、引っ越す経済力のない人間は我慢しろと言っているようなもので、『華氏119』や『ロバート・ライシュ資本主義の経済』でも問題として扱われていた事が、カナダのノバスコシア州ハリファックス周縁部でも同じように行われている。

それらに共通する根本的な問題として、政治が企業によりコントロールされている事。日本でも電通と政府の関係が明るみにでたり、沖縄の基地建設反対の住民投票を無視したり、民主主義って機能してないのかなと思ったら、この前みた『ブラジル消えゆく民主主義』の最後に引用されていたギリシャの作家の言葉「民主制が成り立つのは富裕層が脅かされる時だけ」という言葉を思い出した。
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