スローターハウス154

めぐり逢えたらのスローターハウス154のレビュー・感想・評価

めぐり逢えたら(1993年製作の映画)
3.4
2017/10/14

運命、あるいは"サイン"の連続。そうして出逢うべくして出逢った2人...てなラブストーリーです。
フト思ったんですが、こういう一見ありきたりなラブストーリーって最近見かけないですよね。あったとしてもバッドエンドだとか後味悪そうな展開になっちゃったりして。。(最近観たやつだと『○○ランド』とか。まーでもあれはラブストーリーとは違うか)

20年以上生きてきて色んな体験を通したり色んな作品に触れた結果「偶然は必然である(可能性が高い)」という概念が自分の中に定着しつつある気がします。
一昔前の僕は「運命」を信じることに否定的だったのでその時にこの映画を観たら、こんなに偶然が連続するとかありえね〜し!..という調子で"安いロマンス映画"というレッテルを貼っていたかもしれません..
しかし20年以上生きてきて(以下略)。。
まあそういうわけで、人生どこで何が繋がって誰と出逢うかわからないことの不思議さ..、と言葉にすると月並みですが、改めてそういう事に考えを巡らせられて何だか寝れなくなってきそうです(原題のsleeplessという単語との運命..⁈なんてね)。

いやでもしかしさ、なんっっの落ち度も無い気の毒なあの男(誰だかわかりますね?)...どんな紳士でもあの手の"ドタキャン"されたら茫然を隠しきれないっしょ。あんなあっさり優しい笑顔で送り出すとか、もはや人間じゃないですって^^;
ビルにハートのネオン出たのを見て、「"サイン"だわ!」..なんてどう考えても言えないし、言われたらブチギレますよ普通..。ここの御都合主義はちょっとヒドかったかな..
彼がレストランに1人取り残された時からの物語が観たいですね、個人的には..

名画へのオマージュや名曲も数々出てきます。アーバンのロンリーな夜の雰囲気への憧憬で胸が苦しくなりました。