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恋する寄生虫のsのネタバレレビュー・内容・結末

恋する寄生虫(2021年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

最初の方は強迫障害とか精神病の苦しみを割とリアルに再現してるの良かったしその中でも過去と決別する訳にはいかない、自殺は望んでない、でも生きるのが苦しい、そういう中2人でどうにかもがいて生きようとしてるっていうストーリーの流れは良かったのに
後半の、クソつまらんティーンの恋愛映画っぽさ出てきて、テンション下がってしまった。
林遣都のリアルな強迫障害に苦しむ演技は自然に観れた。
小松菜奈のパニック発作のシーンも高校生ぽくてすごくリアル。

あと精神障害がウイルスに蝕まれた結果で、そのせいで自殺者が増え続けてるんだ
っていうの、フィクションだからなんとも言えないけど鬱は先天性のもの っていう偏見に繋がり兼ねないから怖いなと思った。
大事な部分をフィクションで済ませるのはすごく排他的で、無責任に感じた。

特に、小松菜奈というキャスティングでターゲット層は若年層だし、精神疾患を間違った捉え方をして欲しくないなと思う。
この本当に自殺者が増えている今、精神疾患をわざわざファンタジー要素の方向で取り上げて欲しくなかった。
こういう題材だから期待して見に行ったのになー
この映画をきっかけに関心を持つ流れにはならなそう。

"産むだけ産んで、置いてけぼり。
だったら産むなよな"
のセリフは強かったですね、その通り。
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