kkkのk太郎

カメラを止めるな!リモート大作戦!のkkkのk太郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

大ヒット映画『カメラを止めるな!』の続編。
新型コロナの影響で映像作品が作れないという状況の中、スタッフと役者が一度も会うことのない「完全リモート」で珍犯罪の再現ドラマを作ろうとする日暮監督以下お馴染みのメンバーの活躍を描くコメディ短編。

新型コロナの影響をモロに受けている映画業界。
映画館、配給会社、スタッフ、役者など、これらに従事している方々には本当に苦しい時期だと思います。

そんな中、『カメ止め』の上田監督が発表から公開までわずか18日という超スピードの仕事で作り上げたのが本作。
映画の内容と同様に、キャストとスタッフが一度も会うことのない「完全リモート」で作られた作品だそうです。

まず、『カメ止め』のメンバーにまた会うことが出来たことが嬉しい。正直これだけで満足。

このタイミングでしか作れない、またこのタイミングで観ないとあまり意味のない、ものすごぉく限定的な作品であることは確か。

スマホの映像を使っているので、普通の映画作品の様な映像美には期待できない。

連続くすぐり魔という設定に、正直初めは「滑ってるな…」と思ったが、そこは流石の上田監督。後半になるとこの設定が感動的なものとして活きてきます。

決して大笑いする様な、立派なコメディ映画ではありません。
しかし、この様な状況の中でも映画によって人々を楽しませようとする姿勢、そして何よりどんな時でも映画を撮ることを止めることのできないキャストやスタッフの皆さんの映画愛に胸を打たれました。

それでは、また、現場で…。
映画への愛は止められない。
kkkのk太郎

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