ツクヨミ

ビルド・ア・ガールのツクヨミのレビュー・感想・評価

ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)
3.2
甘くて苦い思春期の快活さを武器に…
ジョアンナは普通な毎日に鬱憤さを抱えるティーンエイジャー。テレビ番組に詩を送った彼女は思春期の"転機"を迎える…
リアルでワイルドな思春期を綴ったドラマ作品。今作は"ブックスマート"で異彩を放っていたビーニー・フェルドスタインの単独主演作ということで心待ちにしていた作品、蓋を開けてみると彼女の快活さが光るエネルギッシュな要素が満開だった。前半は特に自分がやりたいことをやり奔放な活動で暴れ廻る様は実に彼女らしくテンションが上がる仕様。"ブックスマート"で彼女に惹かれた人はなかなか満足できるだろう。
しかし後半はビターチョコレートのような苦い体験が待ち受けていた。若さ溢れる前半部に比例して彼女に待ち受ける苦悩に心打ち砕かれるよう…思春期って最初は突っ走って後から崩れるよね。後半は型にはまってしまったような印象。
結果的に思春期快活映画の王道さ、暴れて消沈して立ち上がる凡庸さは隠しきれない。まあビーニー・フェルドスタイン映画として見ればまあまあ満足。
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