ビルド・ア・ガールの作品情報・感想・評価

「ビルド・ア・ガール」に投稿された感想・評価

てるる

てるるの感想・評価

4.0
カリコレ2021その⑤
10/22公開のトークショー付き先行上映。

女性コラムニストのキャトリン・モランの少女時代を描く(ほぼ)実話を基にした青春映画。

「ブックスマート」を彷彿とさせるイケてない女子が、音楽雑誌で記事が掲載されて調子に乗っちゃうストーリー。

もちろん全てがトントン拍子に行くわけもなく、ほろ苦い経験を通して成長する物語でもある。
トークショーでも仰ってたように、「あの頃のペニーレインと」も思い出した。

やはり10代の女の子には、きちんと導いてくれるメンターのような存在が必要なんだな。

男子と違うのは、やはり本人はそう思わなくとも性の搾取対象になってしまうこと。
どんどんビッチ化していくジョハンナが見てて痛々しくて。

僕も多少音楽業界に関わったことがあるので分かるけど、ガチでヤリチンやらビッチみたいな人達が多い。
それこそ10代のファンを食い散らかしてるクズもいたし。
主人公もまさにそこでおかしくなっていってしまう。

これはトークショーでも仰っていましたが、その人の本質ではなく「10代の女子が言うこと」というだけで価値があると見られているわけで。

そこを勘違いしてしまうと、年齢とともに必要とされなくなったり、何かあったら使い捨てにされてしまう。

そして両親があんな状態で、図らずも娘に頼りきってしまう情けなさ。
早いうちから子供が親よりも稼ぎだして関係が悪化してしまう典型的な例に…。

そんな中でもイギリス紳士的な態度を貫くのがアルフィー・アレン演じるミュージシャン。
これは誰がモデルなんだろう。

こんなこと書いてると重い作品と思われそうだけど、ビーニー・フェルドスタインが主演なだけに明るいコメディタッチ。

しかもビーニーは本作がイギリス映画ってことで、1ヶ月程イギリスに前乗りしてバイトなどをしたり、現地のフェミニストの方達と交流してたんだとか。

体型はふくよかだけどお顔は凄く整ってるし、演技にも真面目に取り組んでる。
今後も楽しみな女優さん。
ある意味で兄貴のジョナ・ヒルを超える存在になるかもしれない。

ちなみにフィルマではエマ・トンプソンが一番上に表示されてますけどゲスト出演です。

兄貴役のローリー・キナストンも良かったし、弟君がめちゃくちゃ可愛かった。

あとは90年代のUKロック好きにはたまらないであろう、バンドの数々(酷評されてたけど)。

UKロックはあまり詳しくないけど、それでもマニックストリートプリーチャーズやプライマル・スクリームを始め、知ってる名前も出てきて楽しかった。
なのでその辺に詳しい方ならより楽しめるのではないでしょうか。
ヨラ

ヨラの感想・評価

3.0
エラスティカで始まった瞬間がピーク。ビッチ後が一ミリも共感できなくて消化不良
sonozy

sonozyの感想・評価

3.0
イングランドのジャーナリスト/コラムニストのキャトリン・モランの同名の半自伝的小説が原作の、文才豊かだが冴えない日々の16歳女子高生ジョアンナ(ビーニー・フェルドスタイン)が、毒舌音楽ライター“ドリー・ワイルド”に大変身するお話。

UKロックシーンが盛り上がる90年代前半。
イングランド郊外の公営住宅で、いまだロックミュージシャンへの夢を捨てきれないドラマーの父(パディ・コンシダイン)と、子沢山でお疲れの母、2人の弟、双子の乳児と暮らす16歳の高校生ジョアンナ。

弟の部屋を通らないと入れない小さな部屋の壁にはずらりと並ぶ額縁。
エリザベス・テイラー、ドナ・サマー、シルヴィア・プラス、ブロンテ姉妹、クレオパトラ、ジークムント・フロイト、カール・マルクス・・といった、彼女にとってのヒーローの写真を相手に報告や悩み相談するのが日課。

ある日、応募した詩がコンペのファイナリストに残りテレビ出演する事になるが緊張しすぎて大失敗。
父が無認可でボーダーコリー犬のブリーダーを自宅でやっていたのがバレ、更にヤバくなる家計。。

この現実をなんとか打破しようと、弟が見つけたロック音楽誌「D&ME(Disc & Music Echo)」の投稿募集に応募。その原稿が評価され、なんとか仮採用にこぎつける。

弟の貯金を借り、髪を赤く染め、黒の燕尾服に蝶タイ、シルクハット、ショートパンツ、網タイツというユニークなスタイルの“ドリー・ワイルド”というキャラに大変身。

ロック・スターのジョン・カイト(アルフィー・アレン)との出会いと恋。
編集者からの指摘で辛口/毒舌キャラに変わってからの成功・・・
自ら再発見した才能に酔うドリーだが・・・

渡辺直美Jr.的?なボディと声がキュートな、『ブックスマート』で注目を集めたビーニー・フェルドスタインの魅力炸裂でしたが、後半のキャラ変しすぎな展開と、ラストの語りはちょっと興ざめな感じも。

半自伝的ということで、どこまで実話か分かりませんが、16歳でここまでの体験をしたとすると、”How to Build a Girl”を語るに相応しいですね。
音楽誌の編集者たちのキャラやバブリーな生活ぶりもあんな感じだったんだろうか。。
部屋の額縁(写真)のヒーローたちとのやり取りが一番楽しかった。

英語字幕にて。
GreenT

GreenTの感想・評価

2.0
90年代のイギリスはミッドランドに住む冴えない女の子が、ロック評論家になって色んな経験をする青春映画です。

ジョハナ・モリガン(ビーニー・フェルドスタイン)は、ウルヴァーハンプトンという貧しい街に住む16歳の女の子。将来はライターになって、こんな街から抜け出したい!と思っているんだけど、何を書きたいのかはわからない。

お父さんは元ミュージシャンで、今でもドラムを叩き続け、自分の作品を世にだすことを夢見ているのだが、ボーダーコリーのブリーダーをしていることがバレて生活保護がもらえなくなる。双子を出産したばかりで産後ウツになっている母親を抱え、生活に窮した一家を助けられないかと、ジョハナは音楽雑誌D&MEにライターとして申し込む。

最初の仕事はライブを観に行ってその評価を書く仕事なんですが、このギグでジョハナは初めてロック・ミュージックに出逢い、その世界に魅了され、どんどん変わっていく・・・

というお話なのですが、今「トレンディ」な90sのイギリス、ブリッツポップ、そして『ブックスマート』で注目されたビーニー・フェルドスタインと、明白にティーンの女の子向けの映画だなと思いました。

これはズバリ、この主人公の女の子に共感できる人にとってはとてもチャーミングな青春映画だと思うのですが、私は共感しませんでした。

この映画はジャケ買いだったのですが、真っ赤に染めた髪にトップハットのビーニー・フェルドスタインを見て、コメディタッチのシュールなおとぎ話を期待してたんですよ。そしたら、リアルな高校生のお話で時代設定もあり、しかもオープニングに “Based on True(ish) Story” と出て「これ実話なの?!」とビックリしました。

主人公のジョハナはロック雑誌にミュージカル『アニー』のサウンドトラックのレヴューを投稿して面接に来いと言われ、はるばるロンドンまで行くと、「アニーのレビューなんて、冗談だと思ってた」と笑われるんだけど、勇気を出して「仕事をくれ!」と言ったらもらえた、って下りがあって、「ダサい投稿をしてきた人をわざわざ面接に呼ぶかなあ、たとえ冗談でも」と信じがたい。

先程言及した、赤い髪にトップハットというスタイルも、レビューのためにライブハウスに行かなくてはならないけど、貧しいジョハナは洋服がない。なけなしのお金でリサイクルショップでファッション調達!という流れなんですけど、「こんなカッコしている人いないよ!」と思った。

iMDbの投稿で「この時代を良く知らない人が、この頃こういうバンドが流行ってて、ファッションはこうだったと思い込んで作った映画」というのがあったけど、私も、今流行りの80s/90sの表層的な要素を詰め込んだウケ狙いの映画だと思ってたんですよ。そしたら原作・脚本を書いたキャトリン・モランという人の半自叙伝的ストーリーらしいんです。

DVDにこの人のインタビューもあったので見たのですが、「ほとんどドキュメンタリー」というくらい自分がモデルだと言ってて、ホントにあったエピソードばかりなのに、なんでこんなに説得力ないんだろう?演出がマズイんだろうか?と不思議に思いました。

ジョハナが仕事するロック雑誌の編集部がいかに女性蔑視的だったか、「業界の裏側」を描こうとしているのかな?って思えるシーンがあるんですけど、なんだかボワ〜っとしていて良くわからない。

例えば、ジョハナが編集長に「そろそろフィーチャー記事を書きたい」と詰め寄ると「じゃあ膝に座れ」と言われる。すると太ったジョハナは膝にどん!と座ってグイグイ揺すり、脚が痛くなった編集長が「わかったわかった、フィーチャー記事書かせるよ!」と言うシーン。

「これは・・・女性差別を打ち破ったって意味?なんてアホくさい設定!」と思っていたら、キャトリン・モランがインタビューで「これは私が実際にやったこと。これで本当に仕事を貰った」って言ってて「これ実話なの?」って2度驚いた。

ジョハナはまだ高校生なので、ライブやパーティに行ったり、記事を書いたり、学校はどうしてるの?って思った。朝帰りして学校に行くって描写もあったけど、なんかイマイチ判然としない。私も高校の時同じような生活していたのに、「これ、あるあるだ!」みたいな共感シーンは皆無。

ジョハナの収入で家族を養っている事になってるんだけど、原稿料でどんだけ稼げているのかも良くわからない。ロック界で有名になって男がよってくるようになり、セックスしまくる様子はコメディ仕立てになっているんだけど、笑えもしないし共感もしない。

キャトリン・モランはインタビューでやたら「マット・デーモンが動物園に住んでいる人の映画を作れるなら、私がこんな女子高生の映画を作っていいんだ!って思った」って言ってて、要するに「信じられないような本当の話」だって言いたいみたいなんだけど「マット・デーモンの動物園に住んでいる人の映画」と同じくらい興味沸かない映画だなあと思った。

実話なのにこんなに刺さらないのは多分「私16歳のころ、こんなワイルドだったのよ〜」って「若いときの武勇伝」を延々と語るウザいおばさんの話みたいだからかなあと思った。本人が思っているほど面白くないし、若者にインスピレーションを与えるほどじゃないというか。

ちなみにキャトリン・モランによると、ジョハナが辛口評論家として成功するけど、それが原因で嫌われ者になっため改心するって筋は、「現代のSNSで人を断罪ばかりしている若者に、そういうのは行き詰まる、そうじゃなくて、自分の"好き"を表現しよう」ってメッセージなんだそうですが、現代のユース・カルチャーとリンクさせる、みたいなところは全く感じられなかった。

で、ラスト、ジョハナは急に第四の壁を破り、観客に直接語りかけてくる。概要は、

「思春期は自分が何になりたいかわからないから、色んな失敗をする。でも何度も何度も挑戦していい。そしていつか、自分が作り上げた自分に驚くことでしょう。その挑戦を、全ての女の子のために続けていこう。そう、"あなた"のような女の子のために・・・」

そもそも “How to Build A Girl”(どうやって女の子を作り上げるか)という「ハウ・ツー」ってタイトルを付けること自体上から目線なのに、この説教でちょっと恥ずかしくなった。

私もおばさんなので、武勇伝を語る時は気をつけよう(笑)。
★★★★★it was amazing
『ビルド・ア・ガール』 コーキー・ギェドロイツ監督
How to Build a Girl

For Girls コメディ&ドラマ
ビーニー・フェルドスタイン as ジョアンナ

16歳の少女が辛口ロック批評家として
成功するがアイデンティティを見つめ直す

ビーニー・フェルドスタインの魅力
&楽しい&ちょっと感動
よかった

How To Build A Girl by GIRLI
https://youtu.be/jt53sq0CJVk

Trailer
https://youtu.be/LX6jal6-qu0?t=05
Mana

Manaの感想・評価

4.1
優しいロックスター×アルフィー・アレンは最強の組み合わせ
https://coffeeandcontemplation.hatenablog.jp/entry/2020/12/17/202107
まあこ

まあこの感想・評価

3.8
ビーニーがイギリス英語がんばってた
90年代のロックは一番わからんジャンルやけどこの仕事楽しそうーー
お父さんのレコード聴くシーン心痛んだ
可愛い