何が熱いって、最初のバンドがリッチーがいる時のマニックスなのよ。舞台的にはウェールズ出身の彼らではなくゴリゴリのブリットポップでもよかったが、ジャーナリスティックな気質、田舎者の気合ギミックは主人公と共通するかも知れない。手のキズのくだりもU2というよりは4REALっぽい。マニックスのリッチーがメディアにフェイク野郎と挑発され目の前で腕に4REAL(マジやねん)と切り刻んだ事件。なので今作主人公も自殺の意図はなかったのだろう。
なので評価がそこまでなのは映画の出来、不出来というよりは、少女成り上がりものなのにuk音楽ライターをテーマにしたこと、いわゆる手広く文学女子みたいにしたらよりシンパシーを感じた人が多かったのかもしれない。多分製作、原作者は女による女の子たちのための生き方もどこか念頭に置いていると思うが、主人公と同じような環境の女の子が観てもリーチするかどうか?
父親が、娘のライターとしての腕を勇気づけるため自分のcdを記事にしてくれと言ったのかと思ったら本気だったのはちとキツいがw(ネタになる酷さとか、笑える感じの音源じゃないマジ感)