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ビルド・ア・ガールのmoekoのレビュー・感想・評価

ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)
4.0
作家・コラムニストのキャドリン・モランの自叙伝を映画化した作品。冴えない女子高校生として暮らしていたジョアンナは、文才を武器に音楽雑誌D&MEのライターになります。今までの生活とは真逆の煌びやかな世界に飛び込んだジョアンナ。酒を飲んで、セックスをして、人を傷つけて、恋に落ちて。彼女がその先に見出したものとは。
How to Build a Girl という洋題の通り、1人の16歳の女の子が自分探しをするというのが本作のテーマ。だいぶ派手な自分探しの旅だったなと思うけど、煌びやかな世界に目が眩んだり、自分の幼さ故に誰かを傷付けたり、酒に頼ったり、快楽に溺れたり、でも、ピュアに恋をしたり、全てではないにしても、自分の過去を振り返った時に転がっている何かがこの作品にはあった気がします。そして、自分はある程度大人になったと思っていても、自分を見失う時はあるし、結局のところいつまで経っても自分探しは続くのだろうと思いました。
ちなみに、私にとっては思い当たる節があり過ぎて、あちゃーと目を覆いたくなる場面もあったけど、最終的には、もう1度やってやろう、と気合が入りました。最近疲れてクサクサしていたので、良いタイミングでこの作品に出会えたと思います。
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