黒澤明脚本初の映画化作品でもあり、伏水監督の遺作でもある作品。
航空機開発の話に、会社の派閥争い、ラブストーリー、友情がうまく盛り込まれている。
新しい航空機の開発をプレゼンする伊丹。
パイロットの村上は大きな拍手と共に賛成するが、竹内専務や橋本設計部長は良い顔をしない。
伊丹は由島専務の家を訪れると、色々な理由はあるものの、竹内、そして橋本は由島と対立しているから、この計画に積極的ではないとの事。
また、伊丹は馬淵美保という女性と何度も喫茶店でデートをして、結婚しようとしているのだが、かたや由島は娘の槙子と結婚をしてくれないかとお願いされる…
色々なテーマがとても綺麗に描かれていて、観賞後に清々しい気分になれた。
個人的には終始前向きな藤田進演じる友人と、中村演じる槙子の行動力のある弟が良かった。
あと和やかな喫茶店の場面が好き。