緑

アルチバルド・デラクルスの犯罪的人生の緑のネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

フェティシズムが漲りまくった作品。
露骨にセクシャルなシーンはない。

殺人願望を実現しようとするもうまくいかず、
でも別要因で対象の女性が死亡……を繰り返す男性の話。

少年期の女性家庭教師(?)が、
市街戦の流れ弾に当たって死んだことが
願望を抱くようになった発端。
2階から窓越しで銃弾受けて、
これだけでもちょっとそうはならんやろなのに、
倒れた女性のスカートがめくれて
艶めかしいガーターストッキングがこれでもかと見える。
そうはならんやろ。(褒めてる)

で、大人になって、
人の命を意のままに操りたい→女性を殺したい。
主にフェティッシュな目線での対象者選びなのに、
選ばれた対象者のほとんどがクズの自業自得なので、
ナース以外は全然同情できないのが、
物語としてサッパリしていていい。

主人公の告白を聞いた検事の
電気カミソリ推奨には笑った。

いいオチだったなぁと思いつつも
あれ、ひとりマネキン焼いただけで死んでなくね?
と思っていたら再度登場。
しかも主人公の思い出のオルーゴール処分後だからか
なんかいい感じにまとめられて丸め込まれた印象。(貶してない)
他人さんの家に勝手に観光客たちを呼びつけるって
相当なクズなのにな。
主人公も自分の幸せへの言及しかないプロポーズをするような奴だし
お似合いなのかもしれん。

終わってみれば、
バカな配給会社だと「呪いのオルゴール」とかって
クソな邦題付けちゃうんだろうなぁというストーリーだった。
緑