藍住

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからの藍住のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

日々を生きる中で誰かと話して、触れ合って、時間を共有して、変化をして、人生って永遠に完成しない絵画のよう。
彼らの未来は彼らにしか切り開けなくて、同時に彼らは私達で、パワーを貰える青春映画。

登場人物達が少しずつ前へ進んでいくところが良い。
エリーは最初ポールのことをちゃんと相手にしようとしない。
ポールをそこら辺の男と一緒で、ただのアメフト好きで脳がないと思ってる。
しかし、ポールはエリーが差別的発言を受けて何にもしないのを観て、怒るのを見てエリーもポールとちゃんと接しようと決める。
ポールも、エリーがゲイと知って咄嗟に酷い言葉を浴びせてしまうが、自分がエリーをゲイと認知するサインはなかったのか、どうしたら勘違いしなかったのか、と自分なりに調べてエリーと向き合おうとする。
そういう変化がとても良いな、と思った。
人間ってこうやって変化することができるんだな、って思えたら嬉しくて。
未来がある映画で、ただひたすらに良かった。
藍住

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